実録!なぜ私は定時制高校から4年制海外大学に進学したのか

福田です。皆さんは留学をしようと思ったことがありますか?僕自身、今まで叶えられなかった夢はないっていうレベルで理想を結果はどうであれ実現をしているのですが、今回はなぜ私が偏差値40台後半〜50台前半の昼夜間定時制高校から海外大学に華麗なる進学をしたのか、留学に特化した理由/経緯、どうやって探したか、ちょっとした苦労、最後に自己紹介を書いていこうかなと思います。申し添えておきますが、決してエリートではありません。

                       

ホワイトボードに書かれたWelcomeというイメージ

海外の大学に進学した理由/経緯

まずは海外大学に進学した理由ですが、主だって以下の3つです。
第一に、高校1年間をアメリカで過ごした時に思った「性に合う」これです。理想ばっかりの色眼鏡で見ているのでしょうが、過ごしてきた中で、ダイバーシティの大きさそして日本で味わえなかった青春を味わえて、僕の生きる権利を許された感じにもう嬉しさというか、感動というか、言葉にできない感情が噴き出てきました。日本に帰ってから3ヶ月ぐらい逆ホームシックになったぐらいです。別に日本人とかが嫌いなわけではないのですがね。
第二に、大学の名前こそIT業界ではあまり有名ではない(しかし大手IT企業のリクルーターは結構くる)が、アメリカ、ここは日本よりきっとIT教育が先を行っているはずだ、これの期待感。期待感でフライングで留学しました。CPT/OPTで繋がるアメリカが行く最先端のIT+アメリカ社会との経験。グローバル人材になるには超最適な環境かな、とも思いました。
最後に、将来のキャリアです。原則として帰国後、あるいは可能性は倍率5倍以上と低いものの、就労ビザ切替ベースでの就職でどうするか。グローバル人材+IT人材がこれから激しく求められる日本。ならばどちらも兼ね備えた両刀な人間になろうと思った事です。両刀使いならさぞ無敵になれるかもしれない、さらにそこにアドバンテージがあるかなと思いました。
おまけにせっかく行くならカリフォルニアやニューヨークの日本人が多いところに行ったり、語学/1年未満(以前やったけど)とかの短期の留学より、日本人のUndergrad/Gradが0.1%未満(推定するに全学生の0.03%)の大学で4年以上のガチの留学を試みてみようと思いました。

なぜエリートのやることだとか不可能だと思う?「ありえない」は「ありえない」!

ここまで書いてきて思ったことがあるでしょう。
私には関係ない、無理な話だ
とかそもそも頭にない…とか。
見えます。私には見えます(苦笑)
でもですね、ちょっと待ってください。不可能じゃないんです。
この私、元いじめられっ子で今でも心に傷を引きずる、陰キャキモヲタしかも勉強よりプログラミングジャンキーな僕でも底辺じゃなくて結構いいレベルの大学に進学できたんです。きっとみなさんは僕よりもっとまじめでもっといいキャラクターを持っていると思います。
英語ですか?並よりはできますがヘタクソです。最初は誰でもヘタクソです。とある地域で見かけた留学生(日本人ではない)なんか、なんども「は?」と聞き返すほどのブロークンな英語ですが大学院生としてPhDコースに進学してきたそうです。それでもダメならコミカレやELS(大学附属語学学校)経由で入学するという選択肢も十分にあり得ます。保証はできませんが、履歴書の遅れのデメリットを上回るほどの、さぞいい経験になると思います。
下の画像のように、主観的ではあるものの美しいキャンパスも世の中にはあります。

UCの美しいキャンパス

だから、諦めないでください。自分には関係ないとシャットアウトしないでください。やればできる。やらないままだと一生できない。日本の大学以外の選択肢というのもあります。
ここで引用したい一言があります。アントニオ猪木氏の言葉です。

迷わず行けよ、行けばわかるさ

辛かった時代に救い出してもらい、今でも恩師で時々連絡を取っている大手企業の社長からおっしゃっていただいた一言があります。
「いじめっ子に対する一番の見返しは何か?それは一生懸命勉強していい大学へ入って、いい会社に入って/起業して成功して上に立つことだ」
だから、僕はトラウマを負いながらも昼夜間定時制で立ち直り、いい大学へ華麗なる進学を遂げました。
これは僕にとって、人生の復活戦、そしていじめっ子へのささやかな見返しの劇です。
このように復活もできます。どんなに国内でダメでも諦めないでください。海外に目を向けてみてください。

どうやってUCを探してきたのか?

UC、つまり私が通っている大学ですがこちらはアメリカの高校にいた時代のアドバイザーからの複数大学のアドバイスを元に徹底比較し選びました。理由は上に書いた通りですが決め手はCPTと合格高確率圏での最難関、そして雰囲気の良さと日本人の少なさです。
もっとも、激ムズなIvy LeagueやPublic Ivy以外にもいい大学はいっぱいあります。視野を広げて見てみましょう。ネームバリューにとらわれず。
オススメはU.S.NewsのランキングとTimes Educationのランキングですが、これ以外にもあります。
検索キーワードで「”(自分の目指す専攻を英語で)” site:.edu」と検索すると、アメリカの大学がいっぱい出てきます。実績やランキング、学費などを絡めてじっくりとみて選んでみてください。
選んだら、そこのInternational Studentの入試要項をよく読んでSAT/ACT=言うなればアメリカ版センター試験、TOEFLなどを受験し(申し込み自体は割と簡単で合わせて40分ぐらいで済みます。TOEFLは全国に、SATは主に日本の主だった都市のインターナショナルスクールでやっています。二つ合わせて一回あたりの値段は張りますが仕方ないです)、英文成績証明(GPAは必須!)をしっかりと用意。基本、オンラインから応募します。主に難関校においては、必要に応じてCommon Appなどから英語で500ワード~800ワードぐらいの小論文も上げます。自己推薦含む英文推薦状はあってもほぼ変わらない所とあると評価が変わるところまちまちです。そのほか要求されたデータをアップロード/封緘して大学に国際郵便で直送します。終えたら待ちです。合格したらおめでとうございます、入試サイトから詳細の手続きを確認し、B型肝炎や髄膜炎菌、Tdapなどの予防接種などを受けてI-20などの発行を受けましょう。受けたらI-901というフォームに従ってSEVIS登録、ビザ面接の手続きに進んでください。留学生管理データベースSEVISへの登録は簡単なものの、ビザ面接は煩雑です。DS-160と面接予約する時間を2時間ほどとってじっくりと慎重に入力してください。あとは大使館/領事館に行って面接を受けるだけです。集団面接以外は戸籍謄本は必要なかったですし、一か八か持って行きませんでしたが持っていくべきです。残高証明は必須。成績証明はあるに越したことはないです。領事官は日本語話せることもあります。本題からそれるのでさらっと説明しました。ケースバイケースなのでよくご確認ください。

なお、もしあなたがアドバイザーを探しているなら私が無料でご紹介しますのでお問い合わせフォームから連絡をください(ただし紹介する方は英語のみ対応、かつお値段は日本の優良なアドバイザー程度には張りますのであらかじめご了承ください)。

ちょっとした苦労

ちょっとした苦労の紹介コーナーです。

合法就労の採用に応募するも…大学入試以上の難関に見える

アメリカにF-1ビザで大学に留学している場合は、以下の場合において就労ができます=SSNも取れます(認識違いや法律の変更によるリスクがございますので必ずご自身でご確認ください。責任は負えません。また法律アドバイスでもございません):

  • 大学内で週に最大20時間未満、休暇期間中は制限なし
  • 大学外は1年以上(ケースによって9ヶ月)の在籍し、所定の許可を取得した上で就労可

主にこうなりますが、特に2つめのケースは以下の事情に分かれます。

  • 経済的事情の急変(為替レートの暴騰など): 就労許可証の申請が必要
  • 卒業後のトレーニング: 就労許可証が必要、通常12ヶ月最大36ヶ月まで
  • 単位取得としてのトレーニング: 大学の許可が必要、12ヶ月以上フルタイムでOPT権利が消える

そのほか諸々のケース(アントレプレナーシップOPTや国連機関での勤務など)がありますが、レアケースなのでこちらは割愛。

この中で、一番Freshmanに対する制約が一番少ない学内での就労を選ぼうとしました。で、得意分野でもある大学内のIT部門の学生の20時間未満に該当するもの(給料は悪くない)などに応募したのですが…
Graduate(大学院生)や就労制限なし(GC持ち、市民権持ち)の方に取られるわ取られるわのオンパレード。面接まで行かず書類で「はいさいなら」もある。面接まで行ってもやっぱりダメ。職歴もあるのに沼ですかこれは。まあしょうがないのですが。

強烈な学歴社会を見せつけられた瞬間でした。
だからと言って絶対に、決して不法就労はダメです。ダメ、ゼッタイ。やったらどうなるかというとその瞬間学生としてのステータス剥奪です。もういられません。そして最悪、いや99.99%(ソース:僕)「永久入国禁止」になります。私はだから、未来を潰すような真似をする理解ができないんです。もしどうしてもそういうところで就労したいならここでは書きませんがきちんと合法に手続き踏んで合法に就労してくださいね。ほぼ無理に近いレベルですけど…

たらい回し…

こちらは英語力が足りないのかなんなのか、来て4ヶ月でこんなめに遭っています:

  • ネットのプロバイダーに行くと丁寧かつ適当な対応をされた挙句、サポートセンターに電話をかけるとたらい回し
  • 医者に行って保険適用されず支払いについてのフォームで問い合わせたはずなのに返答なし。しょうがないので突撃したら「ここにメールして」と別のアドレスを渡される(そこにメールしたらきちんと返信が来た)
  • アパートの中にいる職員に聞いても解決せず、やむなくアパート業者に問い合わせてるのに平日休日昼夜留守電、やむなく裏口に見えるエレベータでしか上がれないオフィスに突撃で解決(2回もこのめに遭っている)

こんなことはザラです。めげないでくださいね。生活環境の急変に適合するのは余裕なもののたらい回しにはさすがに堪えました。

勉強が大変

日本の大学生は遊んでいるとかよく言われますが、こちらの大学は勉強が大変です。とにかく勉強ざんまいです。遊ぶ暇はありますが、絶対に日本より少ないというのが主観です。自分の超絶得意分野でもない限り期末以外の試験は少なめに見積もって10時間、期末は15時間の勉強が必要です。予習が少ないクラスの場合は宿題が超絶多くて週末の期限日まで貯めると全部こなすのに6時間~10時間、すごいと丸一日(論文などのセット)ぐらいかかります。
だからこそ、本気で勉強したいと思っている日本の高校生や大学生には是非ともアメリカ含め海外の大学を目指して欲しいなと思います。

学費が高い

アメリカの場合、奨学金が使えないと(日本の国公立+奨学金)に比べ、比較的高いです。
これに僕はありとあらゆる手法で対策し、なんとか進学を果たせました。
とはいえほぼ補欠合格のようなものだったので1年生の奨学金はというと、なし…ですが、全て合わせるとなんとかなりそうです。
ですがなんども言いますがなんせいち庶民にはお高めなのでやっぱり将来を案じるし、自分の置かれている状況に苦労したりはします。
しかし奨学金が取れれば日本の大学と同じかちょっと高めの金額で留学することも不可能ではありません。だからこそ本気で頑張るのです。全ては自分次第、自分に帰結します。

最後に自己紹介

プロフィール画像 - Bearcatとともに

私は福田 拓朗(Takuro Fukuda)と申します。執筆現在19歳のUniversity of CincinnatiにUndergraduateのFreshman、噛み砕いて言うとオハイオ州南部、シンシナティにある州立大学の大学1年生として在籍しております。学部はITです。
帰国子女ではありません、いわゆる純ジャパですし、高校の1年留学が初めてパスポートを取った機会で、ESTAとか使ったこと海外旅行をしたことも一切ありません。
SATのスコアは、英語と数学の2つのパートに分かれています。というわけで内訳として:

  • 英語はミシガンはデトロイト近郊にある高校に1年公費留学したにも関わらず、平均より若干低く
  • 数学は日本の高校の数2の成績が2にも関わらず全米の平均より若干高くなった
  • 結果として総合スコアは全米の平均と同じぐらい

こんな感じになりました。
TOEFLの成績は60点台で、だいたい日本人総受験者の平均よりちょっと低いかな…でも高校生としては十分かな、ってぐらいのレベルです。
GPAは割といい方で、アメリカの高校は3.16、日本の高校は3.25(それぞれ4が最高とする)で卒業しています。
職歴は高校時代にプログラマーのバイトを大手町近郊で1年弱していました。また、ROCKETというプロジェクトのスカラー候補1期生としてエンジニアの才能が認められています。そのほか多数とは言いませんが、なかなか濃い経歴があります。
大学のレベルとしてはCCM(音楽学部)は有名かつ全米でも屈指の難易度の高さですが、全体の平均をかけて日本からの留学生の傾向や就職先などを調査し重みをかけて日本の偏差値に推定換算して計算したところ数名のコンセンサスとしては偏差値62.5ぐらいとなりました。
まあ日本で言えば筑波大や千葉大、関関同立、それにGMARCHとニアリーイコールといったところでしょうか、でも僕でも入れました。ただ、大学院になるとさらにレベルが跳ね上がって中国の超難関大学出身の学生も来ていたりします。でも、それに負けじと頑張れば入れるかもしれません。

まとめ

ただひたすら全身全霊でアツくなりつつ書いた19歳の主張ですが、心に響いて少しでも海外の大学を目指す小中学生・高校生・大学、大学院生それに場合によって社会人が増えていただければなと思います。しつこく繰り返しますがエリートじゃないです。

最後にUCのBearcatsという大学のスポーツグループのアメフトとバスケの試合の模様の写真をあげて今日の記事の締めとさせていただきます。
NCAA所属UCのBearcatsのアメフトのタイムアウト時を撮影した写真

NCAA所属のUCのBearcatsのバスケを撮影したシーン

この記事は最終編集から一年以上経過しております。この記事に書かれた内容をご利用・実践される際は十分ご注意ください。

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