国際線の機内はなぜ寒いのか?そして対策方法


福田です。先日(とはいえ2ヶ月以上前ですが)、デルタ航空でアメリカに渡航した際、夏にもかかわらず機内で感じた「うわっ…この飛行機の中、寒すぎ…?」という事実。この事実の原因、及び対策についてお教えします。

                       

空調がダメなのではなかった!

機内が寒いのはなぜか。それは単純です。
室温が低ければ上着でも着ればどうにでもなりますが、逆に高ければ水をかぶるか冷えピタを貼るぐらいしかなく、どれも非常に非現実的かつ非経済的だからです。
飛行機はジェットエンジンの空気を圧縮している過程から出た高熱を圧縮が軽い冷たい空気と熱交換することで空調を実現しています(参考:JAL公式サイト内の航空豆知識 No.16)。
ジェットエンジンはバードストライクした時なんかの映像をご覧いただければわかるように、当たり前ですが高温です。ですから、あの寒い機内の温度を上げられないわけではありません。空気の圧力調整機で膨張させてむしろ温度を下げて提供しているぐらいです。常識の範囲内であれば温度を上げても、もちろん下げてもほとんど燃費は変わりません。それよりかは高度や速度を上げる方がエンジンの出力を上げることになるため、燃費を悪化させます。(膨張圧縮による温度変化については中学で習いますのでご確認ください)

結論、全員が全員満足できる温度にはできないから、ほとんどの人が暑いと感じないようにするためにあえて寒くしているということになります。仕方がないっちゃ仕方がないです。毛布を配るあたりも含めて意図して室温を下げていると考えてよいでしょう。

対策は?

対策もやっぱり単純です。さすがに数百人に影響する空調をいじってもらうのはとてもではありませんが現実的ではないでしょう。プライベートジェットなら話は別ですが。ですので、まずは毛布をもらうことをお勧めします。それでもなおも寒いのであれば、長袖を着ましょう。国際線では長時間のフライトですし、我慢できない可能性も当然ありますからマストですね。留学のレジュメにも書いてありました。
それか、温かい飲み物をもらってちょっと体温を上げるという手もあります。

ちなみに機内の温度や外の温度は?

デルタ航空の成田~ミネアポリス間の国際線(B777?)に搭乗した際にしっかり椅子の前のモニターを見てきました(元々ネタにするつもりはなかったので写真はないです)。
機内の温度はおよそ摂氏18~23度あたりが平均なようです。他の航空会社でも感覚、だいたいこれに準ずるか+αの温度ぐらいですね。
高度1万メートルの外気温はロシア付近で摂氏-60度、日本の茨城県付近が-40度でした。

まとめ

というわけで、寒さは実は結構コントロールできるものの、基本的には暑がりに合わせた万人仕様なようです。温かい飲み物をもらいつつ、さらに上着を着るか毛布をもらいましょう。

この記事は最終編集から一年以上経過しております。この記事に書かれた内容をご利用・実践される際は十分ご注意ください。

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