Google Play Musicか、Apple Musicか。曲数・音質などを徹底比較した。
福田です。私はiPhone 7 Plusを昨年、2016年に買ったのですが、その際せっかくならということでApple Musicも契約してみました。そして、本日まで3ヶ月ほど試用してみた結果、私なりの答えが出ましたので記事にします。どちらも定額制ですが、結構大きな違いがありました。また、そこにいたるまでの過程としての比較もこの記事で行っていきます。
まず、比較する前にこういったサービスを用いるメリット
まず、こういったApple MusicやGoogle Play Musicなどを利用するメリットはたくさんあります。例えば、CDのアルバムを買えば普通1000円は下りません。ですが、Apple MusicやGoogle Play Musicを用いれば1000円を切る価格でその他のアルバムも聴き放題になります(ただしMP3、M4Aなどでのダウンロードは不可ですが)。また、Google Play MusicやAppleでの関連サービスiTunes Matchを使えば今手元にある楽曲をクラウドにアップロードできるため、端末の容量節約・買い替え時の時短化が期待できます。
価格はいくらか?比較してみた
まず大事なのが価格。こちらについてはGoogle Play MusicもApple Musicも執筆時現在に契約した場合は同価格、月額980円、年額換算で11760円となっています。どちらも年額支払いによる割引はありません。ただし、Apple Musicには後述する幾つか付いていない機能があるため、Google Play Musicと同等の機能をもたせたいのであれば、年額換算ではさらに3980円増し、トータルすると15740円になります。なお、私はGoogle Play Musicが日本でリリースされた直後に登録したところ、月額780円で現在も聴取することができています。
値段は引き分け、ただしどちらも割引期間内に買った場合はそちらの勝ちといったところでしょう。
曲数・音質はどちらが優れているのか?
まず、最初に答えを申し上げさせていただきますがこちらは大差ありません。音質も、一般的な方であればほとんど分からない程度だと思います。実際僕は音質の違いはわかりませんでした。
どちらも少なくとも3000万曲以上とかなりの曲をカバーしています。どちらのサービスでも大抵同じアーティスト・同じアルバムを提供している場合がほとんどです。邦楽・洋楽ともどちらも強いといえます。たとえば邦楽であれば、EXILEやAKBなどはご本人の曲を聞くことができます。ただし、坂本九さん、中島みゆきさん、B’zの曲など一部の曲はレーベルの都合でしょうか、ありません。その代わりに、その他の方がカバーされたものなどは殆どの曲において聴取可能です。
聴取品質関連に関しては引き分けといったところでしょう。ただし、音質マニアな方はGoogle Play Musicをお使いになられることをおすすめいたします。なぜなら、ビットレートがこちらは最高で320Kbps(携帯回線などでは音質調整が入ります)まで対応しているのに対し、Apple Musicは256Kbps(同左)までしか対応していないからです。
音楽をアップロードする(ロッカー)機能はどちらが優れているか?
これが一番大きい点でしょうか。ロッカー機能は明らかにGoogle Play Musicのほうが総合すると優れています。Apple Musicには標準ではロッカー機能がついてきません。iTunes Matchというサービス(先程述べた年間3980円のサービス)に登録しなければなりません。しかも25000曲までしか自分の手元にある曲はアップロードできません。対してGoogle Play Musicは無償で5万曲までアップロードできます。まあそもそも5万曲まで行く人の方が少ないとは思うので実質無制限ともいえますが…
平均してiTunes Storeの曲は1曲あたり150-250円程度が多いので、ここでは200円で計算してみると、年間19曲アップロードすれば実質的な元は取れそうです。ただし、CD自体にも値段がかかるので、図書館から借りてきたCDを入れるなどしないとこの計算は使えないかもしれません。あくまでめやすとして下さいすが、一般的な方には、ロッカー機能はGoogle Play Musicに軍配が上がりそうです。
端末やカーナビなどとの連携は?
こちらはお使いになられる端末によって大幅に変化するといったほうが良いでしょう。ただし、ウェブブラウザからの聴取を行いたい場合は現状はGoogle Play Musicをおすすめいたします。Apple Musicは2017年2月10日現在ではウェブブラウザからの聴取には対応がなされていません。個人的には殆どのデバイスで用いることができるウェブブラウザ聴取ができると非常に便利なのですが。例えば学校のPCで聞く場合などなど(良い子は真似しないでね!)。
まず、Apple Musicは当たり前ですがiPhoneやiPod Touch、iPad、Mac、Apple Watchととても相性が合います。先の5つのデバイスでは、システムに統合されているので使いやすさも抜群ですし、機能連携もしっかりしています。ウェブブラウザ聴取は不可ですが、Android端末にはアプリを提供しています。そして、Apple CarPlayではGoogle Play Musicは対応していません。対して、Google Play Musicは先のデバイスおよびウェブブラウザ聴取に対応しています。また、Android Autoにも対応してます(逆に、Apple MusicはAndroid Autoでは使用できません)。従いましては、この点でもGoogle Play Musicの方が有利でしょう。ただし、すでにApple CarPlay対応カーナビや車両を持っている場合は、Apple Musicの方がより楽しめるかもしれません。
レコメンドなどはどっちが優秀か?
これは人によります。Google Play MusicはGoogleらしくAIなどを用いた「I’m feeling lucky」や、曜日・時間帯などでリコメンドをしていますが、Apple Musicは本物のDJがリコメンドをしています。話題に乗りたい・プロの選んだ信頼の置けるリコメンドを受けたいならApple Music、自分に本当にあった曲を見つけたいならGoogle Play Musicにすると良いかと思います。ちなみに実際のところ、Google Play MusicのI’m feeling luckyは個人的にはかなり合っていました(僕は落ち着いた曲調が好きなのですが、GoogleはJazzを選んでくれました)。どちらもリコメンドの精度を高めるために好きなジャンル・アーティストを選ぶ画面があります。
そのほかの点とまとめ
そのほか、オフライン再生はどちらも対応しています。また、無料試用期間はGoogle Play Musicが1ヶ月、Apple Musicが3ヶ月となっています。支払いサイクルはどちらも1ヶ月おき、初回購入日と同じ日付(例えば2月10日に契約したら、3月10日)に更新されます。
再生までの時間はどちらも1~5秒程度でさほど差はない印象を受けました。
以上のことを踏まえて、個人的にはGoogle Play Musicをベースに推したいと思います。Apple教な方や、上の比較に書いた条件を満たした場合などはApple Musicの方がもちろんおすすめです。Android教な方は当然Google Play Musicで。
Apple Musicはミュージックアプリを開くことで、あるいは、AndroidのApple Musicアプリから契約可能です。あるいは以下のものをクリックすることでも可能です(出てくるアルバム「Sunday morning」はあくまで一例です(笑)。別料金はかからないのでご安心を)。
Google Play MusicはGoogle Play Music公式サイト、あるいはiOS及びAndroidのGoogle Play Musicアプリから契約可能です。
補足: YouTube Redは無料ではついてこない
僕自身アメリカのミシガン州に住んでいるため、YouTube Redは利用できるのですが(実際しました)、30日無料、以後課金制となっており、一般的に言われていたGoogle Play Musicの定期購入契約者のYouTube Redが無料で利用できるプランは利用できませんでした。ですので、この情報は嘘です。
この記事は最終編集から一年以上経過しております。この記事に書かれた内容をご利用・実践される際は十分ご注意ください。