Noviなど一部のアメリカの地域では911(緊急通報)が日本語で可能!

福田です。この記事では、911通報を日本語でする方法および知っている限り(主にオハイオ・ミシガン州中心)の提供地域をご紹介しています。

                       

英語が苦手?でも緊急通報が必要?心配無用!

まあ、僕も一留学生としてDetroit近郊にいるわけですが、時として非常事態に遭遇することがあります。幸い911には通報することはまだ一度もなく済んでいるのですが、一例を挙げるのであれば、学校内で女子同士で髪の毛を引っ張り回して机にぶつけまくるという事態が発生したことがあります。このときはスクールポリスを内線で呼んで対処しました(Call Security, Pleaseと言われた際に一番電話機に近かったのが僕というオチ)。
このときは当事者でもないので「面倒ごとに巻き込みやがってこんちくしょー」ぐらいで落ち着いて英語で伝えることができたのですが、実際当事者として犯罪や出火などに巻き込まれたときは多分パニックになって英語でできる自信がないです。というわけで、911は日本語で通報できるのか?ということを調べてみたところ、一部地域ではできるということがわかりました。さて、では長くなりましたが日本語通訳をかます方法を以下で書いていきます。

日本語通訳をお願いする方法

なお一応言っておきますが、日本語通訳を通す場合、運が悪いと(通訳者がハズレだと)往復1.5~3倍ほど英語のみの場合と比べて時間がかかります。その点注意した方が良いと思います。

通訳を頼みたい場合、次のように言いましょう。:
「Japanese interpreter, please.」(ジャパニーズ インタープレター プリーズ)

これで平均数秒~1分ほど待てば日本語通訳とつながります。繋がったらまず最初に、何がどうなっていてどうして欲しいのかをできるだけ簡潔に伝えます。秒数がかかっても必ずつながりますから、勝手に電話を切ってはいけません。さもなくばイタズラ電話として警察が来るでしょう(警察に来て欲しくてもそれ相応の装備がなされず来る可能性がありますから勝手に電話を切ってはダメですよ)。

通訳を提供可能な地域

日本人の多い地域を以下のリストでまとめました。これは一部にすぎません。そのほかは下のマップのピンをみてください。なおミシガン州とオハイオ州は完全に載せていますが、他の州は一部しか、または全く載せていません。

  • Novi(ノバイ)
  • West Bloomfield(ウェストブルームフィールド)
  • Ann Arbor(アナーバー)
  • Detroit(デトロイト)
  • Lansing(ランシング) および East Lansing(イーストランシング)
  • Grand Rapids(グランドラピッズ)
  • Troy(トロイ)

およびシアトル、ニューヨーク市で使えることがわかっています。

使えない地域では…?

残念ですが、使えない地域もあります。例えば、僕の近郊地域はDetroitとRoyal Oakは使えるものの、その間を挟むPleasant RidgeとFerndaleなどは使えません。そういうときは割り切って他の人に助けを求めるか、ないしはGoogle翻訳などを用いてある程度まとめてから通報しましょう。というかそもそも導入してくりゃーいいんですけど。

豆知識: どこの業者を使っているのか&仕組みなど

業者は調べてみたところ、Language Line社を主に用いているようです。この会社は、240以上の言語に翻訳可能で、8000人以上の雇用を持っているそうです。また、年間3000万件以上の電話を受けていて、そのうち誤訳などによる苦情は約7142件に1件しか起こらないほどの正確さを誇っていると書いてあります。さらに、このサービスはAT&Tが1999年に開発・発売したサービスとのこと。911以外の通常サービスだと日本語は平均して21.2秒以内に接続されるとのことで、911で使っても品質的には大丈夫そうです。ちなみにサンプル訳を見た感じですと、かっちりとした文体に訳しそうです。つまり、直訳よりの意訳になりそうです。

仕組みについてですが、おそらくInterpreterを要求した時点で911のディスパッチャーがその言語を打ち込んで電話をこのサービスの受付番号にブラインド転送(転送相手が電話を取った瞬間に切り替わる転送方法)しているものとみられます。

費用はとある筋からPDFを入手して確認して見たところ、だいたい日本語を含むメジャーアジア系言語が平日7時~19時で1分あたり2.40ドル、それ以外の時間帯および休日は1分あたり3.10ドルとのことです。安いのはスペイン語、一番高いのがタイ語やタガログ語などとのこと。

まとめ

使わないに越したこっちゃあありませんが、一応万が一のことは起きるときには起きます。実際僕も来て半年もたたないうちに家の前をパトカーやそういった緊急車両が爆走していくところを何度も見ていますし、ひき逃げによる被害者救護のために道路封鎖にあったこともあります。ですから、他人事と思わずにきちんと知っておくことも大事でしょう。

この記事は最終編集から一年以上経過しております。この記事に書かれた内容をご利用・実践される際は十分ご注意ください。

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