デルタ航空の国内線ファーストクラスに乗ってみた!まあまあでした。

私福田拓朗は現在NY付近の某ホテルに滞在しておりますわけですが、ここに来るまでにデルタ航空1462便、DTW(デトロイト空港)からEWR(ニューアーク空港)までのファーストクラスに搭乗してきましたので、その感想をサクッとレビューさせていただこうと思います。余談ですが、現地で知り合った別の留学団体の日本人は、西海岸から大陸横断路線のファーストクラスで来たようなので(片道数十万する)、所詮私は「中級国民」にすぎない(そもそもマイルとかカードのポイントで乗っている時点でそれにも満たないのですが)のでしょうかね。

                       

価格を比較

あいにくスクリーンショットを撮り忘れたので見せることができないのですが、私が予約を取った日のオープンジョー(DTW-EWR,IAD-DTW)の運賃ではエコノミークラスが最安値で371ドルで、ファーストクラスが431ドルでした。実質的往復の差額は60ドル、執筆時レートで6680円となっております。ちなみにJALのファーストクラスはエコノミーとの差額が往復だと16000円ですので、それよりもお得、ということになります。ただし、この後に書くことがあって、総合的サービスの質から申し上げるとコスパがいいのはJALの方かもしれません。

荷物預け・セキュリティ検査

これは一番すごいな、と思ったポイントです。まず、チェックインはスマホでするのはもう当たり前というかド定番だとしても、荷物を預け入れるところでは、十中八九混みますよね。しかし!デルタ航空はスカイプライオリティ(フリークエントフライヤー・ファースト・デルタワンなど)顧客のために専用の荷物預けコーナーを用意しています。このため、荷物の預け入れは満席に近い状態だったこの日でも、わずか7分程度で済みました。唯一不満だったのは、僕のような小僧がまさかファーストに乗るとは思っていないのか、「ファーストクラスに乗られる方ですか?」と列の入り口で係員に狙い撃ちで聞かれたことですかね。(嫌味かよ…)と思いつつ、最大限の笑顔とはっきりとした声で「はいそうですよ、俺様はファーストクラスに乗りますよ、ええ」と答えて差し上げました。ついでに印籠を見せつけるかのようにしてスマホに書いてある「スカイプライオリティ」の証をまじまじと見せつけてやりました。そしたらその係員「はは〜」と言って引き下がりましたとさ。ちょっとふざけてオーバーに書きましたがだいたいそんな感じです。ここで必要なのはパスポートとチケットです。これは資格の確認などで使うとのこと。

その次に激めんどくさいポイント、保安検査。これは運によりますが、TSAプリチェック(商標: TSA Pre✔︎™️)が付いていたので、これまた運がいいことにすぐに通ることができました。こちらはスカイプライオリティの荷物預けのすぐそばにあるので、主にアッパークラスの顧客などが選ばれるのかと思います。ただし、現地に来てから聞いた限りではエコノミーであろうがなんであろうが、先進国の国籍を保持しているかなりの人(と言っても3人中2人です)がこれの対象となっていたので、もしかしたら一人でフライトに乗る、行き帰りの空港が同じ年少者は対象になりやすいのかもしれません。ここでは、まずパスポートなどを見せて顔を照合した上でエアラインのチケットのQRコードをかざし、視角対象かチェックしたのちに、バッグなどに行うX線検査と、ベルトとかを取らずに金属探知機を通るだけのイージーな感じですが、金属探知に一回でも引っかかると全身検査になります(その場合、機械に入って3秒待った上で触診されます)。まあそれでも待ち時間を比べると通常より楽ですがね。ここでは運良ければ3分とかからずに終わります。十中八九ガラッガラです。

そうして、検査を終えて保安区域に入り、あとは他の搭乗客と同じように買い物したりします。案内板は今時珍しく、英語と日本語の2言語のみです。ターミナルは横にバカ広いので、A1-A28などの離れているエリアはエクスプレスを使います。

エクスプレストラム乗り場

そして搭乗ゲートですが、ここでもアッパークラスとそれ以外のクラスで差別されています。と言っても、搭乗の優先順位が高いのとカーペットが引かれているぐらいで、あまり変わらないのですがね(苦笑)

搭乗ゲート

搭乗・機内での感想

搭乗。シートピッチは足を完全に伸ばせるほどではありませんが、それなりに快適に過ごせます。ちょっとお尻が痛くなったのですが、なぜか枕を腰に敷いたら快適になりました。また、枕の他に毛布も支給されます。また、ファーストクラスの場合、障害者の方や乳幼児連れの次に登場となるため、離陸までだいたい30分ぐらいグダグダ(笑)していることができます。

ファーストクラス機内 1D

搭乗するとすでに水も置いていてくれるので、サクッと飲んで口を潤すこともできます。この後に飲み物サービスがあるので、お持ち帰りでもいいかもしれません。

搭乗時に用意されている飲み物

そして、エコノミークラスの客が搭乗し終わり、離陸のためのタキシング直前に飲み物を飲みたい人のためにアテンダントさんが要望を聞いて持って来てくれます。1時間ちょっとのフライト中では2回ほど要望を聞きに来ますが、こちらからお願いすれば3、4回来てもらうこともできます。僕はちゃっかり3回お願いしました。エコノミークラスと違い、でかい機械みたいなのを押してくるのではなく、アテンダントさんが聞きに来て、バックヤードで高級そうなグラスに入れた上で、高級そうな板に載せて、忙しくなければ一グループごとに分けて運んで来てくれます。

飲み物。

で、粋がってみた写真。全然粋がってないけど。

ファーストクラスのグラスを飲む

食べ物も、短距離路線では、規定高度に達すると小さいカゴに入れて運んでくる軽食の中から、2個程度までとって無料で食べることができます。実際のところはもっとたべれると思いますが、ジェントルマンになりましょう。僕はよくわからないビスケットと、「アップルシナモンヨーグルトバー」をいただきました。

ビスケットみたいなもの

アップルシナモンヨーグルトバー

どちらも、甘すぎず不味すぎず、奥深い味わいかつ良い食感でした。
で、それを終えてしまうと、やることがないので、Gogoという衛星Wi-Fiでテキストメッセージパック($2)を購入、ホストファミリーや友達などとバカみたいな話をしつつ、それでも時間が余ったのでさらに話題の「君の名は。」を鑑賞しました。短距離路線のため、ろくにみることができませんでしたが。

君の名は。をデルタ航空機内で見た

ちなみに英語字幕付きで、「Foreign」カテゴリにありました。名前は「Your name」で、直訳すると「君の名前」です。

着陸後。降りる順番もほぼ一番乗りです。さっさと降りて、バゲージクレイムに向かいます。さっさと行ってもなかなか来なくてブチ切れそうになった瞬間係員が来て「あ〜、受け取り場所変更になったから隣いって」と。「は?ざけんなよ」ですが、許して受け取りました。まあ、変更にならなければさくさくっと受け取れたと思います。

まとめ

総合すると、ファシリティの面では100点ですが、ホスピタリティや利便性という面ではグランクラスや日本のファーストクラスと比べてはならないレベルだと思いました。それにJALであれば国内線ファーストクラスでも使えるようなラウンジもデルタの国内線ファーストでは使えません。そういった面ではまあまあなファーストクラスでしたが、往復6000円で乗れてしまうファーストクラスですから(食べ物や優先順位で節約する時間を考えると十分に回収できます)、一考に附す価値はあるのではないでしょうか。私はこれからも使っていきたいな、と考えています。

この記事は最終編集から一年以上経過しております。この記事に書かれた内容をご利用・実践される際は十分ご注意ください。

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